Winny開発者、金子 勇氏

こんにちはsaiです。NHK特集番組で金子 勇(かねこ いさむ)の放送を行っていました。金子 勇を皆さんはご存じだろうか。過去を思い出し振り返ってみましょう。

 

 

2チャンネルにおいて47氏の名でたびたび出ていた名です。本名は金子 勇(かねこ いさむ)東京大学大学院情報理工学系研究科特任助手でWinny、SkeedCastの開発でのちに事件に巻き込まれ逮捕され起訴されてしまいます。

 

インターネットの世界はサーバーを介してユーザーに発信されています。これが基本になっています。

仮に私のデータがサーバー側で発信停止されれば全世界に公開は出来ません。それに対して金子氏の開発したソフトは当時画期的だった方法で、Peer to Peer(P2P)技術を利用したファイル共有ソフト「Winny」を2001年に開発しました。それも短期間で作ってしまったのです。これならばサーバー側で停止されてもユーザー同士が繋がっているのでユーザー間を介して繋がることが可能です。しかしデメリットもあり一度出たデータはあちこちのユーザーで保管されることから回収は永遠に不可能となります。

そして一番問題になったのは「Winny」がウィルスに感染し自分の公開データ以外のデータが公開されてしまった事です。例えば極秘データを同じPC内に保管していた場合それが公開されるという事です。

 




今ではP2P技術は当たり前かも知れませんが当時の作成が先駆けだったのです。その当事者が金子氏です。

しかしこのソフトは匿名性が優秀なのが特徴でそれゆえ一部のユーザーが著作権を無視した状態で違法にダウンロド可能状態にし流していたのです。それによって音楽や映画、アニメ等さまざまのジャンルの著作権を侵害し損害を与えていたのです。

そんな中、金子氏が「著作権法違反幇助の疑い」により京都府警察に逮捕起訴されました。正式な事件名は「著作権法違反幇助被告事件」

※裁判経緯の詳細は省略・・。

その後2011年12月20日に無罪となりました。実に7年間もの間無駄な時間と貴重なプログラム開発者の技術の芽を摘んでしまったのです。これは日本にとっても大きな損失でした。私も以前に「Winny」についてつぶやいたことがありました。

 

では何故開発者が犯罪を犯したわけでもなく逮捕されたのか。逮捕自体がまったくおかしい。ソフトを使ったのは著作権を無視したユーザーであってソフトを開発した金子氏ではない。

例え話をすれば、ナイフで人を刺して殺人を犯せばその刺した犯人が捕まるし有罪となる。でもナイフを作った職人や販売した店は逮捕されない。車で人をひいたら車を作った会社が悪いとなる。そんな馬鹿な話はない。

それを無視して逮捕した京都府警察に問題がある。

 

無罪になった金子氏は株式会社ドリームボート(後に→Skeed)社外取締役→株式会社Skeed取締役ファウンダー兼CINO→東京大学情報基盤センタースーパーコンピューティング研究部門特任講師となって行くが、無罪確定から2年後急性心筋梗塞のため死去してしまいました。享年42歳。

日本のプログラム業界にとって大変貴重な存在を失いました。残念です。

 

 






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