こんにちはsaiです。日刊ゲンダイにて「2850人削減へ 大規模早期退職者を出した富士通の社内事情」と題してニュースを目にしたが、これは昨年の11月にあったニュースでもあります。当時大々的に富士通が人員削減として5000人規模の早期退職を促したのです。その結果、2800人が既に応募致しました。
後で知ったのだが、希望退職の条件も桁外れにいいようです。「65歳まで富士通で働いた金額を退職金とは別に支払う優遇措置を付けている。」としている。これだけの条件なら辞めても何ら問題ないでしょう。恵まれ過ぎです。
事実上45歳以上が対象のリストラと見られています。SE関係で飯を食っていた方が総務や経理に行って何が出来るでしょうか。また、その逆もそうです。嫌がらせでリストラとしか思えません。
確かに中には日刊ゲンダイに記載があったように、「そのおカネをもらった上、次の会社も紹介するという優遇をしてでも辞めて欲しい社員が数多くいたということです。実は、本来会社が辞めさせたい人員は5600人でした。そのうち面接でまだやる気があると見て、残した社員は2750人でした」とある。
どこの会社もそうだがやる気のない社員が多い。定年までいれば安泰だと勘違いしている社員がいる事も事実です。このような社員は会社として要らないはずだ。生き残るためにはリストラもやむなしと言う事でしょうか。
私が懸念することは、このリストラで優秀なSEがいるかと思います。それが海外へ流れて行ってしまうのです。海外企業は簡単に安く技術を手に入れる事が出来てしまう。そしてその製品が日本に入って来るのです。この繰り返しが起きているのが今の現実なのです。
富士通と言えば、華は90年代までで、それからは長い氷河期に入って行った。かつては富士通もPCブランドで賑わっていました。PCだけではなく、ハードディスクを手掛けていました。自社ブランドとして製造し内蔵されていたのです。それが国内から海外(タイ)へ製造・修理を移管し国内から消えて行きました。かつて私も富士通の協力会社としてこのハードディスク製造及びリペアに携わっておりました。
海外移管に伴い、数多くの工場も消え当然人員削減をしたのです。中にはかつてのライバル会社へ移動して行った者もいます。グループ会社はこの時点で方向転換し富士通から去った会社もあります。どれだけの会社や人材が消えて行った事か。
更なる追い打ちが起きました。PC部門さえ手放すことになりました。パソコン事業を中国レノボ・グループの傘下に移す方針になったのです。ただ、救いは「FMV」ブランドは残ることになりました。
今や携帯部門も地に落ち、携帯端末事業をポラリスに売却しました。しかし富士通ブランドのarrows は継続されるようです。
もう日本に残っている富士通、日立、東芝、ソニー等ブランドは弱体し、かつての有名電機機器のブランドは見えません。悲しいです。富士通は数々のリストラをしつつどこへ向かって行くのでしょうか。
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